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中高年も鍛えよう 瞬発力、反射神経

俊敏性や動くものを見分ける動体視力など、“若者向き”と思われがちな運動能力を高め、中高年の健康増進に役立てようとする動きが広がっている。バランスよく運動能力を鍛えることで、転倒防止や車の運転などに役立つという。

 麗沢大学(千葉県柏市)のオープンカレッジで開かれている講座「ストレッチ&ダイエットエクササイズ」。約20人の受講者がペアになって向かい合い、合わせた両手を体の前に出している。一人が平手打ちの要領で相手の手の甲をたたこうとし、受ける側は両手を上下にずらして避ける。機敏な反応が要求される運動の一つだ。

 「相手の動きを予測してよけてください」と、講師の同大教授(運動生理学)・豊嶋建広さん。実際には、よけたりよけられなかったりで、受講者たちの笑いが絶えない。

 ゲーム性のある運動で瞬発力や反射神経を養うのと同時に、長時間の有酸素運動でダイエット効果を持たせることが狙いだ。空手やボクシングの経験が長い豊嶋さんが考案した運動が多く取り入れられており、もう一人の講師、国際武道大学非常勤講師(同)の井下佳織さんとともに2002年から週1回、1時間半のプログラムを始めた。「ふだんは使わない体の部分を動かせるのが気持ちいい」(60歳の主婦)と好評で、毎回参加する常連も少なくない。

 「走ってくる自転車をよける時など、日常生活で機敏な動きが求められる場面は少なくありません。反応速度が上がれば、転倒防止や、安全な車の運転などにも効果があります」と、豊嶋さんは話す。

 東京都三鷹市では、反射神経やバランス感覚を鍛える中高年向けの市民講座「脳と体を鍛えるトレーニング」が行われている。

 講座で使われているのは、同市の企業「アファン」が開発し、スポーツトレーニングなどに導入されているパソコンソフト「武者視行」。元々はスポーツ選手向けだが、千葉リハビリテーションセンターや日本体育大学などとの共同実験で、中高年にも効果があることがわかり、昨年4月から講座を始めた。実験結果は、同社のホームページ(http://afin-sports.com/)で公開されている。

 ソフトは、画面上に点在する30個ほどのボールの中から、変色・変形したボールの位置を見つけたり、ボールの一つが変色・変形した瞬間にボタンを押したりと、機敏な反応が要求されるもの。人間の平衡感覚は視覚に頼っている部分が大きいため、トレーニングを積めば、バランス感覚の向上にも役立つという。

 高齢者の転倒予防に詳しい国立長寿医療センター病院(愛知県)の長屋政博・骨関節機能訓練科医長は「まずは運動する習慣を持つことが前提だが、バランスの取れた運動能力は中高年にとっても重要。どのように鍛えればいいのかわかりにくいので、反射神経や瞬発力を鍛えるノウハウが広がるのは歓迎したい」と話している。
2007年4月26日 読売新聞

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